大型の外来種のスミレ
更新日:2010年4月19日
20年くらい前から都内や関東各県で見られはじめた、大型の外来種のスミレが、練馬区でもここかしこに野生化しています。今がちょうど花盛りです(写真は「花の木憩いの森」、「中新井川緑道」の野生状態のものを撮影)。
もともと栽培用に輸入された、北アメリカ原産のアメリカスミレサイシン(亜米利加菫細辛)というのがそれで、実はこの和名は『神奈川県植物誌』(1988・2001)に載っているほかは、ほとんどの植物図鑑に載っていません。 むしろ学名のビオラ・ソロリアや、その別名のビオラ・パピリオナケアという名で呼ばれることが多かったようです。
色は基本種の紫色のほか、白地に紫の筋があるものが多く見られ、この他にも変異種があるようです。花の形、葉や太い根の様子は全く同じです。
一見日本在来のタチツボスミレ(右の写真)に似ているので、その写真も載せました。
この二種の違いは側面の写真でわかるように、タチツボスミレ(右下の写真)は花の後ろに突き出ている「距(きょ)」が細長く、アメリカスミレサイシン(左の写真)の距は丸く太く短いのが特徴です。 ![]()
春の野に出て、距の形から「あ、これはアメリカスミレサイシンよ」と、異国生まれのスミレとの対面を楽しんでください。同じ形の距を持つ他のスミレは練馬区の平地には自生していません。高尾山などには近似種の「ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)」が自生しています。
古田満規子(練馬みどりの機構会員)

